行政文書DXツール「D1-LAWGUE」に生成AI機能を搭載
AIニュースの要約
- FRAIM株式会社は、行政文書DXツール「D1-LAWGUE」に生成AI機能を搭載した。
- この新機能により、地方自治体の文書データに基づいた迅速な回答が可能になる。
- 生成AIオプションは、他業界での成功を受けて自治体向けに展開される。
- LGWAN環境内でシームレスに利用でき、業務の中断がない作業環境を提供。
- 自庁内の文書データをドラッグ&ドロップすることで、効率的にデータベース化できる。
AIニュースの背景(推測)
地方自治体においては、文書業務が多くの時間と労力を必要とする「人力頼り」な状態が続いている。これには、法令や条例に従った文書作成のための専門知識が不可欠である一方、個々の職員の経験に依存せざるを得ない現状がある。FRAIM会社がこの問題を解決するために、AI技術を取り入れることでさらなる効率化を図り、業務負荷の軽減を目指していると考えられる。また、自治体間のフラットで効率的な業務プロセスを促進するための共通基盤として、AIの導入が急務であるとの認識が背景にある。このようなニーズに応えつつ、生成AIの実用化に対する期待が高まっている中で、「D1-LAWGUE」に新機能が追加されたと推測される。
AIニュースの内容(詳細)
FRAIM株式会社が発表した「D1-LAWGUE」の生成AI機能は、行政文書作成にかかる業務の効率化を図るものである。D1-LAWGUEは、第一法規株式会社と共同で開発されたツールで、これまで多くの自治体に採用され、文書業務全般の効率化に寄与してきた。この度、新たに搭載された生成AIオプションは、2024年1月にLAWGUEでのβ版リリースを経て、多くの業界で評価を受けている。
新機能の大きな特長は、行政ネットワークであるLGWAN環境でもシームレスに利用できる点で、ユーザーは業務端末間の移行に悩まされることなく作業を遂行できる。さらに、自庁内の文書データを簡単にデータベース化し、それを基にした迅速な質問への回答が可能になる。具体的には、ユーザーは自らの文書データをD1-LAWGUEにドラッグ&ドロップすることで、システムが自動的にデータベースを作成し、その情報を活用して必要な文書情報を引き出しやすくなる。
生成AI技術は、Retrieval-Augmented Generation (RAG)を活用することで、生成されたデータの正確性を高めている。この技術は、ユーザーが問う質問への回答の根拠を、実際の文書データから引き出す機能を有している。
このツールの導入によって、地方自治体の固有の業務課題に対処する新たな手法が可能となり、職員の業務負荷を軽減し、生産性を向上させることが期待されている。
ビジネスで活用する方法・可能性
地方自治体での文書業務において、D1-LAWGUEと生成AI機能の活用は多岐にわたる可能性を秘めている。まず、業務効率が劇的に向上することで、職員はより価値のある業務に専念できる環境を整えることができる。書類作成の時間を短縮することにより、法令の改正に迅速に対応したり、市民からの問い合わせに対してもより迅速なサービスを提供することが可能になる。
また、自治体間での情報共有が容易になることも、このツールの利用によって実現できる。データベース化された行政文書は、他の自治体との協力や情報交換の基盤となるため、無駄な作業の削減に寄与することができる。これは、特に共同事業やプロジェクトの推進に大いに活用できる。
さらに、生成AI機能により、文書の質が向上する可能性もある。AIによって文書の体裁や内容が自動で修正されたり、最新の法令に沿った形で文書が提案されるため、常に高品質な行政文書を作成することができる。これにより、行政の透明性や信頼性の向上にもつながる。
地方自治体がこのような新しいツールを導入することで、業務効率が向上し、職員の働き方改革を促進できると同時に、住民サービスの向上にも貢献することが期待されています。特に、生成AIの技術進衛は、今後ますます進化していくため、自治体にとっては持続的な業務改革への鍵となるでしょう。
行政文書DXツール「D1-LAWGUE」に生成AI機能を搭載自庁内の文書データを根拠にして質問への回答が可能にFRAIM株式会社2024年10月9日 09時30分0
FRAIM株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:宮坂豪、以下「FRAIM」)は、行政文書DXツール「D1-LAWGUE」に生成AI機能(以下、「生成AIオプション」)を搭載したことをお知らせします。
■D1-LAWGUEと生成AIツール連携の背景
行政文書DXツール「D1-LAWGUE」は、FRAIMとの資本業務提携先である第一法規株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中英弥、以下「第一法規」)との共同開発製品として昨年10月にリリースされました。既に多くの自治体で採用され、文書業務の効率化に貢献しております。このたび、D1-LAWGUEに実装された生成AIオプションは、以前より当社の提供するクラウド ドキュメント ワークスペース「LAWGUE」において、大手製造業、金融業、弁護士事務所等、様々な業界で導入されておりました。
地方自治体内での行政文書の作成・点検業務にも、生成AIオプションの利用が拡大されることで、自治体、民間企業の垣根を超えて、さらなる生産性の向上に貢献してまいります。
■D1-LAWGUEと生成AIオプションにより実現されること
生成AIオプションは、2024年1月にLAWGUEでβ版が先行リリース(※1)され、当社の独自AIによるRAG(※2)により、ユーザーからの評価も高く、このたびD1-LAWGUEへの実装の運びとなりました。※1 LAWGUEにおける生成AIオプションは、2024年7月に製品版をリリース(本件に関する記事はこちらをご参照ください)
※2 Retrieval-Augmented Generation(検索拡張生成)の略称で、独自のデータソースを
出典 PR TIMES