「exaBase IRアシスタント」、宝印刷と共同で株主総会想定問答支援を開始
AIニュースの要約
- 株式会社エクサウィザーズのグループ会社Exa Enterprise AIは、宝印刷と共同で「exaBase IRアシスタント」を発表。
- 本サービスは株主総会の想定問答作成を支援し、約2,000社の開示支援を行ってきた宝印刷の専門知識を活用。
- 日本企業のIR業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進し、高付加価値の投資家コミュニケーションを支援。
- 株主総会における投資家の質問傾向や最新の法規制に対応できるよう、生成AIを駆使したサービスを提供。
- 今後もさらなる開発やパートナーシップを募集し、IR部門の生産性向上を図る。
AIニュースの背景(推測)
近年、日本の資本市場では、投資家とのコミュニケーションの重要性が増しています。東京証券取引所によるPBR改善要請が強化され、企業はより透明性のある情報開示を求められています。また、新NISA制度導入により、個人投資家の数が増加し、企業は多様な投資家に対応する必要があります。このような背景から、IR専門人材の需要が増し、企業は株主総会において適切な準備を行う重要性が増しています。しかし、IR担当者が不足しており、労働力不足や専門知識の欠如が課題とされています。
AIニュースの内容(詳細)
株式会社エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは、宝印刷との共同プロジェクト「exaBase IRアシスタント」を開始しました。このサービスは、株主総会において企業が受けるであろう質問に対する想定問答を作成するための支援を行います。Exa Enterprise AIは、業務特化型のIR Techを活用し、日本企業がより効果的な投資家コミュニケーションを実現することを目指しています。
特に、新NISAの影響で個人投資家の増加や、2025年からの英文開示義務化など、企業は新たな対応を迫られています。現在、IR専任担当のいる上場企業は61%に過ぎず、多くの企業が十分な準備を行えない状況にあります。このような課題を受けて、Exa Enterprise AIと宝印刷は、70年以上の経験を有する宝印刷の知見を基に、生成AI技術を活用したサービスを開発しました。
具体的には、既存の顧客企業の開示資料をもとに、よくある質問や最新の法規制、株主総会におけるトレンドを反映した想定問答を作成することで、企業が効果的に準備できるよう支援します。また、初年度は宝印刷による包括的な支援や、翌年度以降は継続してexaBase IRアシスタントを利用できるように、運用体制も整えられています。
さらに、今後の開発に向けては、日本の各業界におけるIR部門からの意見を集め、製品の改善を図っていくとしています。現時点での導入実績としては、JR東日本や村田製作所、GENDAなど多様な業種の東証上場企業での利用が進んでおり、今後のさらなる普及が期待されています。
ビジネスで活用する方法・可能性
「exaBase IRアシスタント」は、上場企業のIR活動における多様な利用方法と可能性を提供します。具体的には、次のような点でビジネスに活用できます。
まず、企業は想定問答の作成にかかる時間とリソースを大幅に削減できます。特に新規上場企業やIR専任者が少ない企業にとっては、限られた人的資源で効率的に準備を進めるための強力なツールとなります。これにより、IR活動の質や効率が向上し、より戦略的な対話が可能になるでしょう。
次に、生成AIを活用することで、過去のデータやトレンドを基にした質の高い情報提供が実現します。投資家の質問傾向や新たな法規制をリアルタイムで反映した準備が可能になるため、企業は投資家との信頼関係を構築しやすくなります。特に、個人投資家の増加に伴い、より多様な質問に対応する必要性が高まる中、これは重要な利点です。
さらに、このサービスは業務特化型のため、企業の特性に応じた対応が可能になります。各企業の開示資料に基づいた固有の質問を盛り込むことができ、より具体的かつ効果的な準備が可能となります。これにより企業は、自社の状況を踏まえた戦略的なIR活動が行えます。
また、企業は初年度のワンタイム利用から次年度以降の継続利用への移行がスムーズに行えるため、柔軟なサービス利用が可能になります。この種のサービスは、ITリソースや人材の不足を補い、IR活動の効率化を図るための貴重な手段となります。
最後に、AIの進化に伴い、今後のサービスの改善や新機能の導入が期待されます。日本企業のIR部門における生産性向上はもちろん、多様な業種での導入が進むことにより、将来的にIR業務全体を変革する可能性を秘めています。これにより、企業はより良い投資家コミュニケーションを実現し、持続可能な成長を支えることができるでしょう。
「exaBase IRアシスタント」、宝印刷と共同で株主総会想定問答支援を開始〜上場企業2,000社超の開示支援を行うプロフェッショナルと、業務特化型生成AIの連携〜株式会社エクサウィザーズ2024年10月21日 08時30分0株式会社エクサウィザーズのグループ会社である株式会社Exa Enterprise AI(東京都港区、代表取締役:大植 択真、以下Exa Enterprise AI)は、宝印刷株式会社(東京都豊島区、代表取締役社長: 白井 恒太、以下宝印刷)と共同で、業務特化型のIR Tech「exaBase IRアシスタント」を活用し、株主総会の想定問答の作成支援を開始することをお知らせします。
Exa Enterprise AIは、IR Techを利活用したサービスを提供することでIR業務のDXを推進し、日本企業がより付加価値の高い投資家コミュニケーションを行うことを支援します。東京証券取引所によるPBR改善要請の強化や、資本コストを意識した経営への注目が高まる中、IR専門人材の求人は6年で4倍と、資本市場と対話できる人材へのニーズが高まっています。毎年の株主総会では、株主提案数が過去最高を更新し続けるなか、新NISA台頭による個人投資家層の増加や、2025年4月以降からの東証プライム企業に対する英文開示の義務化を受け、株主総会やIR周辺業務の課題は山積しています。
IR専任担当がいる上場企業は61%(注1)とも言われ、社内のみで適切な事前準備を行うことが難しい状況にあります。特に新規上場企業は、多大な業務を少数精鋭で推進するなか、上場後初の株主総会準備・対応は、大きな工数負担となっています。毎年の株主総会に向けて、上場会社約4,000社の多くは、総務部・法務部または各事業部において、来場する投資家との戦略的な対話に向け、開催の約半年から3か月前から膨
出典 PR TIMES