エッジAI技術を提供するTokyo Artisan Intelligence 株式会社が総額3.8億円のデットファイナンスを実施
AIニュースの要約
- Tokyo Artisan Intelligence株式会社が総額3.8億円のデットファイナンスを実施。
- 調達資金はエッジAIプラットフォームの量産フェーズへの移行に利用される。
- エッジAI技術は、データ処理をクラウドではなく端末側で行うことが特徴。
- 資金調達はみずほ銀行、きらぼし銀行、横浜信用金庫から行われた。
- 今後、AI技術の社会実装を進め、顧客ニーズに合わせた柔軟なソリューションを提供することを目指す。
AIニュースの背景(推測)
Tokyo Artisan Intelligence株式会社は、エッジAIという新しい技術を活用することで、データ処理の効率化と消費電力の低減を目指しています。エッジAIはインターネットの接続がなくても機能するため、自動運転やIoTデバイスなど、さまざまな用途において利便性を高める可能性があります。また、ITインフラの維持コストやセキュリティリスクの削減が求められる現代において、エッジAIの需要はますます高まると考えられます。このような背景から、同社は量産化を進めるとともに、社会課題の解決にも貢献することを目指していると推測できます。
AIニュースの内容(詳細)
Tokyo Artisan Intelligence株式会社は、2023年10月に総額3.8億円のデットファイナンスを実施し、この資金をエッジAIプラットフォームの量産に向けたプロジェクトへ充てると発表しました。資金は、みずほ銀行、きらぼし銀行、横浜信用金庫から調達され、これにより、今後のエッジAI技術の社会実装を加速することが期待されています。エッジAIプラットフォームの量産に際しては、これまで行ってきたPoC(概念実証)の結果ももとに信頼性を向上させ、コストを低減し、多様な顧客ニーズに対応できる高性能なソリューションを提供することが目指されています。
また、同社は「TAI Compiler」という独自のAI開発環境を改良し、さまざまなニーズに応じたエッジAIをプラットフォーム上に実装する計画です。中原啓貴代表取締役は、エッジAI技術を活用することで、社会課題、特に人手不足や事業改革に寄与することに力を入れる意向を示しています。さらに、エッジAIに関連する半導体やハードウェアの開発も行い、長期的な発展を目指しています。
ビジネスで活用する方法・可能性
Tokyo Artisan Intelligence株式会社が提供するエッジAI技術は、幅広いビジネス領域での活用が期待されます。例えば、製造業においては、リアルタイムでのデータ分析を行うことにより、不具合の早期発見や生産効率の向上が可能です。また、医療機器分野では、患者の状態をリアルタイムでモニタリングし、迅速な対応を実現することができるでしょう。
さらに、エッジAI技術はIoTデバイスとの相性が良く、スマートホームやスマートシティ等でのデータ処理に活用できます。セキュリティの観点からも、データが端末側で処理されることで、個人情報の漏洩リスクが軽減されるため、顧客が安心して利用できる環境を提供できます。
また、通信インフラを持たない地域でもエッジAIを活用することが可能なため、新たなマーケットの開拓が期待されます。農業分野でも、リアルタイムでの土壌や作物の状態を分析し、効率的な農業生産を支援する取り組みが進むことが考えられます。
このように、エッジAIは様々なビジネスチャンスを生む潜在能力を秘めており、企業はこの技術を積極的に取り入れることで、競争力を高め、市場における地位を強化できるでしょう。
エッジAI技術を提供するTokyo Artisan Intelligence 株式会社が総額3.8億円のデットファイナンスを実施エッジAIプラットフォームの量産へ移行Tokyo Artisan Intelligence株式会社2024年10月22日 08時00分4
Tokyo Artisan Intelligence(トウキョウアーチザンインテリジェンス)株式会社(本社所在地:神奈川県横浜市 代表取締役:中原啓貴)はみずほ銀行・きらぼし銀行・ 横浜信用金庫から借入(融資枠を含む)による総額3.8億円のデットファイナンスによる資金調達を完了したことをお知らせいたします。調達資金は実証中のエッジAIプラットフォームを量産フェーズへ移行するために活用されます。AIの社会実装を進め、安心で便利な世の中を実現します。Tokyo Artisan Intelligence(https://tokyo-ai.tech/)とは
Tokyo Artisan Intelligence 株式会社(TAI) は、2020年3月に活動をスタートしました。有能な人材を育成しつつ、新しいコンピュテーション技術の創出とともにAI技術の社会実装を進め、人類の発展に貢献することを目指している東北大学発のベンチャー企業です。当社が提供する「エッジ AI」とは、ディープラーニングなどを用いた AI アルゴリズムをクラウドではなく端末側(=エッジ)で実行する技術です。当社は東北大学中原研究室で研究開発した「ニューラルネットワーク圧縮技術」 と 「ハードウェア実装技術」 により、リアルタイムかつ低消費電力の「エッジ向けAI」 としてデータセット構築から学習、およびハードウェア実装からサポートまで、お客様のニーズに合わせたソリューションを産業機器・医療機器・製造装置・ヘルスケア・インフラ等幅広く提供してきました。
出典 PR TIMES