みんなのコード、学校向け「みんなで生成AIコース」GPT-4o miniを無償提供開始

編集部
2024年10月24日

AIニュースの要約

みんなのコードが学校向けの生成AIツール「みんなで生成AIコース」でGPT-4o miniを無償提供開始。
プロジェクトは株式会社セールスフォース・ジャパンの支援を受けている。
GPT-4o miniは処理能力が向上し、長文の会話が可能に。また、正答率も大きく向上（69.8%から82%へ）。
学校は無償期間（2025年3月31日まで）中に参加登録可能で、オンデマンド学習動画も利用できる。
特定の要件には、授業に関するアンケートの実施が含まれる。

AIニュースの背景（推測）

教育界では、技術革新に伴い、生成AIの活用が急速に広がっています。特に、デジタル化が進む中で、児童や生徒の学びを支援するツールとしての重要性が増しています。今回の無償提供は、教育の質を向上させる狙いがあるとみられます。GPT-4o miniの提供によって、より多くの学生や教師が先進的な技術に触れる機会が増えることは、技術に対する理解を深める助けになるでしょう。また、セールスフォース・ジャパンが支援する背景には、社会貢献活動の一環として教育分野への投資があったと推測されます。

AIニュースの内容（詳細）

特定非営利活動法人みんなのコードは、学校向け生成AIツール「みんなで生成AIコース」において、最新のAIモデルである「GPT-4o mini」を無償で提供することを発表しました。この新しいモデルは、従来のGPT-3.5を軽量化したもので、生成能力や処理速度が向上しています。具体的には、MMLUベンチマークテストでは認知度が69.8%から82%に改善されており、より複雑なプロンプトにも対応できるようになっています。特に、入力トークン数が従来の4千から最大で12万8千に増加したことで、長い会話を続けることができるようになりました。

無償提供は、2025年3月31日までの期間設定されており、全国の希望する小中高が対象です。申し込み後、各学校には「みんなで生成AIコース」を使った授業実践例を学べるオンデマンド動画が提供され、いつでも学習できます。また、利用にはサポートとなるアンケートの実施が求められ、教育活動の効果を測るためのフィードバックが重視されています。

関係者のコメントとして、CTOの安藤氏は、GPT-4o miniの先行テストでの教師からの高評価を紹介し、児童・生徒の自主学習を促進する効果が期待されると述べています。みんなのコードは今後も新しいモデルや機能を開発し、教育環境の向上を目指すとしています。

ビジネスで活用する方法・可能性

教育現場でのAI技術の導入は、ビジネスにとっても新たな機会を提供します。教育機関が生成AIを活用することで、質の高い学びの環境を提供できるようになります。具体的な活用方法としては以下が考えられます。

教育コンテンツの生成: 生成AIを活用して、教師が自らカスタマイズ可能な教材を作成し、生徒の成長や特性に合わせた個別指導が可能になります。
データ分析とお知らせ機能: 教育機関が生徒のパフォーマンスを分析し、個別対応を行うためのデータを生成AIがサポートすると、教育の質が向上します。
保護者向けの情報提供: 生成AIを利用して、保護者への定期的な情報提供やニュースレターの作成を効率化し、コミュニケーションの強化につながります。
企業との連携: 教育機関と企業が連携し、実地の授業の中で生成AIの活用を通じて新たなプログラムを設計し、学生に必要なスキルを提供することが可能になります。
研究開発の促進: 教育機関において生成AIの活用を通じて、新たな教育手法やツールの研究開発が進むことで、市場での競争力を増すことが可能です。

このように、生成AIの導入は教育の質を向上させるだけでなく、ビジネスにも新しい展開をもたらす可能性があります。企業はこの潮流にいち早く対応し、教育市場をターゲットにした製品やサービスの開発を進めることで、利害関係者全体に利益をもたらすことができるでしょう。

みんなのコード、学校向け「みんなで生成AIコース」GPT-4o miniを無償提供開始みんなのコード2024年10月23日 14時00分5
特定非営利活動法人みんなのコード（神奈川県横浜市、代表理事：利根川裕太）は、学校向け生成AIツール「みんなで生成AIコース」において、GPT-4o miniが無償で利用可能になったことをお知らせいたします。
このプロジェクトは株式会社セールスフォース・ジャパンの支援を受けています。
※当面の間GPT-3.5も選択可能です。

GPT-4o miniで高度な生成能力と処理速度の向上
大規模言語モデルは日々進歩しており、世に出てくる新しいモデルは、さまざまな分野で高い性能を発揮することが知られています。今回、利用可能になるGPT-4o miniは、これまで提供していたGPT-3.5より新しいモデルである「GPT-4o」を軽量化させたモデルです。

さまざまな分野においてより的確な回答を生成

MMLUベンチマークでの正答率*が69.8%から、82%と大きく向上

より複雑な指示のプロンプトにも応答

これまでよりも長い会話を続ける事が可能

入力トークン数が4千から12万8千に増加

これまでよりも多くの方に同時に利用が可能に

引き続きプロジェクトの参加申し込みを受け付けています

*（July 18, 2024 GPT-4o mini: advancing cost-efficient intelligence）
2024年度「みんなで生成AIプロジェクト」のご案内
みんなのコードは、引き続き、2024年度「みんなで生成AIプロジェクト」の参加校を募集しています。全国の希望するすべての小中高で「みんなで生成AIコース」を無償でご利用いただけます。無償提供期間は2025年3月31日までです。
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