MXM GPUカード拡張に対応したコンパクトなエッジAI推論システム 「AIR-310」をリリース
AIニュースの要約
- アドバンテックが新しいエッジAI推論システム「AIR-310」を発表。
- コンパクトなサイズながら、MXM GPUカード拡張が可能。
- スマートシティ、工場、医療など多様な業界向けに設計され、高性能なAI処理能力を提供。
- デバイス接続に必要な豊富なI/Oポートを備え、厳しい条件下でも耐えられる堅牢性を持つ。
- 開発支援ツール「Edge AI SDK」で、AIアプリケーション開発を簡略化および効率化。
AIニュースの背景(推測)
エッジAI技術は、近年のデジタルトランスフォーメーションにおいて重要な役割を果たしている。特に、リアルタイムでのデータ処理と解析が求められる分野(例えば、製造業、医療、および交通管理)において、エッジAIシステムの需要が増加している。この背景には、IoT機器の普及や、企業が競争力を維持するために導入する必要のあるAI技術の進化がある。また、インフラコストの削減や、データのプライバシー確保に対する関心も高まり、エッジベースのソリューションが注目されていると考えられる。
AIニュースの内容(詳細)
アドバンテックは、新しいコンパクトなエッジAI推論システム「AIR-310」をリリースしました。このシステムは、スマートシティや工場ライン、医療現場など、ビジョンAIアプリケーションが求められるさまざまな業界向けに設計されています。AIR-310は、第12/13/14世代のインテルCoreデスクトッププロセッサに対応し、MXM3.1 Type Aに準拠したGPUカードを搭載可能なベアボーンモデルと、インテル Arc A370 GPUを標準で搭載したモデルが用意されています。
このシステムは、最大65WのCPU、64GBのメモリ、複数のストレージオプションを提供し、優れたAI推論環境を構築することが可能です。また、デバイス拡張性を保ちつつ、堅牢性にも優れ、多くの接続用I/Oポートを装備しています。これにより、ビジョンAIアプリケーション用のセンサーやカメラとスムーズに接続でき、取り扱うデータの幅も広がります。
さらに、AI推論用のソフトウェアエコシステム(インテルOpenVINO、NVIDIA CUDA、TensorRT)の活用が可能であり、開発者は広範なアプリケーションを迅速に開発できます。特に「Edge AI SDK」を用いることで、AIアプリケーションの開発がノーコードで簡素化され、セットアップにかかる時間も短縮されます。
ビジネスで活用する方法・可能性
AIR-310は、ビジネス界において多様な活用方法と可能性を提供します。特に、次のような業界や用途での利用が考えられます。
まず、製造業では、工場の生産ラインにおいて、リアルタイムで品質検査を行い、不良品を早期に発見することが可能です。AIによる画像処理を利用して、製品の欠陥を検知し、制作工程の最適化を図ることができます。
次に、医療分野ではCTやX線画像の解析に使用され、迅速かつ正確な診断をサポートします。また、手術前のシミュレーションや治療計画にも役立つため、医療の質を向上させる要素となります。AIがサポートすることで、医療業務の効率化を図ることができ、患者へのサービスが向上します。
さらに、スマートシティの文脈でも活用が期待されます。交通監視や市民の安全を向上させるためにビジョンAIを活用し、犯罪予防や事故の減少に寄与できます。AIがリアルタイムでデータを分析することで、迅速な意思決定が可能となり、公共の安全性が向上します。
また、航空、物流、農業など、他の多くの分野でも応用が可能です。たとえば、農業分野では作物の健康状態をモニタリングし、適切な施肥や農薬散布を行うためのデータ分析に役立ちます。
最終的に、AIR-310の導入によって、企業の競争力を高め、業務の効率化を図ることができるため、幅広いビジネスシーンでの導入が期待されます。この製品は、AI技術の進化による新たなビジネスモデルの構築を促進し、業界をリードする企業の成長でも大いに貢献できることでしょう。
MXM GPUカード拡張に対応したコンパクトなエッジAI推論システム 「AIR-310」をリリース高いAI処理能力でさまざまなビジョンAIアプリケーションに最適なモデルアドバンテック株式会社2024年10月29日 10時30分0
《この記事を要約すると・・・》
アドバンテックは、コンパクトでMXM GPUカード拡張に対応したエッジAI推論システム「AIR-310」を発表しました。「AIR-310」は、スマートシティ、工場ライン、医療現場など、ビジョンAIアプリケーションが導入されているさまざまな業界向けに設計されており、高性能CPU、GPUに加え豊富なI/Oを搭載した拡張性の高いシステムです。また独自の開発支援ツールで、お客様のAIアプリケーション開発を包括的にサポートします。アドバンテック株式会社(TWSE:2395 東京都台東区、以下、アドバンテック)は、MXMモジュールタイプの GPUカードに対応したコンパクトなエッジAI推論システム「AIR-310」の発売を開始いたします。第12/13/14世代 インテルCoreデスクトップ プロセッサに対応した本製品は、高さ1.5U(サイズ:215 x 225 x 55 mm)の筐体に、MXM3.1 Type Aに準拠したMXM GPUカードが搭載可能なコンパクトサイズのエッジAI推論システムです。
■MXM GPUカードの拡張に対応 アドバンテックは、お客様のさまざまな用途に合わせて導入いただけるよう、CPU、メモリ、ストレージはもちろんAI推論用のMXM GPUカードも自由に選択いただけるべアボーンモデル(型番:AIR-310-00A1U)と、インテル Arc A370搭載のMXM GPUカードが標準で組み込まれているモデル(型番:AIR-310-005A1U)の2種類をラインナップしました
出典 PR TIMES