【オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン】フローレンス、生成AIと人による24時間対応のハイブリッド型子育てSNS相談「いまきくイヌAI(あい)ちゃん」をサービス開始

編集部
2024年10月31日

AIニュースの要約

認定NPO法人フローレンスが、11月1日より生成AIと専門職スタッフによるハイブリッド型子育てSNS相談「いまきくイヌAIちゃん」を開始。
本サービスは、保護者からの相談に対して生成AIが応答し、必要に応じて心理士や社会福祉士などの専門職が対応する。
AIによる24時間相談と専門職のサポートが組み合わさることで、相談のハードルを下げることに注力。
2024年4月のトライアルでは、70%以上の満足度を記録し、多くの利用者が夜間や休日に相談。
フローレンスは今後もハイブリッド型モデルの開発を進め、より多くの家庭に支援を届ける考え。

AIニュースの背景（推測）

近年、子育てに関する相談が増加し、特に孤独感や孤立感を抱える保護者への支援の必要性が高まっています。児童虐待や家庭内での問題は、複雑な理由から生じることが多く、経済的な困窮や健康問題などの多様な要因が絡み合っています。そのため、相談へのアクセスを容易にし、早期に問題を発見して対処するための手段が求められています。また、従来の相談窓口が平日の昼間のみの対応では、働く保護者がアクセスしにくいという現実も背景にあります。このような状況に応えるために、生成AIを活用した相談サービスの導入がなされたと考えられます。

AIニュースの内容（詳細）

フローレンスが提供する「いまきくイヌAIちゃん」は、子育てに悩む家庭に向けた24時間体制のSNS相談サービスです。利用者は、AIキャラクターの「イヌAIちゃん」に相談することができ、AIが傾聴や課題整理を行います。このコンセプトは、「傾聴型AI」としての機能を持ち、利用者の気持ちを理解し、共感することで、相談者の心理的な負担を軽減することを目指しています。

専門職スタッフは、必要に応じて9時から18時（土日祝日、年末年始を除く）に対応し、約85%の相談にはAIが対応できる仕組みになっています。これは、専門職の負担を軽減し、より多くの相談者に適切なサポートを提供することになります。実際に2024年4月に行われたトライアルでは、満足度が70%以上との結果が出ており、特に夜間や休日の利用が多く、日中は行政機関と競合しない時間帯での需要があることが示されました。

フローレンスは、生成AIを活用した新たな支援モデルの構築に取り組み、児童虐待防止に向けたアプローチを模索しています。また、トライアルから得たデータをもとに、さらなる運用改善やサービス展開の可能性を探る姿勢も見えます。

ビジネスで活用する方法・可能性

「いまきくイヌAIちゃん」のようなサービスは、特に以下のようなビジネスでの活用が考えられます。

法人向けのメンタルヘルス支援: 社員を対象にしたメンタルヘルス対策として、生成AIを組み込んだ相談サービスを提供することで、働く人々のストレスを軽減し、業務の生産性向上にも寄与できる。
地域行政との連携: 地方自治体と提携し、地域住民に向けた相談窓口を設けることで、行政サービスの一環として活用しやすくする。出産・育児に対する支援と一体化したプログラムを展開することが可能。
育児支援プログラムの導入: 保育園や幼稚園と協力し、保護者向けの育児相談窓口として生成AIを活用することで、保育の質の向上につながる。
教育機関での活用: 学校や塾、放課後クラブなどで生徒や保護者向けに相談窓口を設け、特に教育関連の問題に特化したサポートを提供する。
子育て支援アプリの開発: 子育てをテーマにしたアプリにこのタイプのAI相談機能を統合することで、利便性が高まり、ユーザー層の拡大にも寄与する。
データ分析機能の提供: 相談の傾向やニーズを分析することで、社会的な課題を早期に把握し、必要な支援や対策を講じるための情報を提供することが可能。

そのため、生成AIによるこのハイブリッド型相談モデルは、単なる技術の導入にとどまらず、社会全体の福祉や支援体制の向上に貢献できる可能性が高いと言えます。ビジネスの枠を超えて、多様な業界での展開が期待されるでしょう。

【オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン】フローレンス、生成AIと人による24時間対応のハイブリッド型子育てSNS相談「いまきくイヌAI(あい)ちゃん」をサービス開始認定NPO法人フローレンス2024年10月31日 10時30分0
認定NPO法人フローレンス（東京都千代田区、代表理事：赤坂緑）は、こども家庭庁により毎年11月に実施される「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」に合わせて、2024年11月1日より、生成AIと専門職スタッフによるハイブリッド型子育てSNS相談「いまきくイヌAI(あい)ちゃん」のサービス運営を開始します。

本サービスは、子育てに悩む保護者からの相談に対し、犬のキャラクターAI(あい)ちゃんとして生成AIが返信を行い、必要時には心理士・社会福祉士・保健師等の資格を持つ専門職スタッフが対応する“ハイブリッド型”のSNS相談です。

フローレンスは今後も、このハイブリッド型子育てSNS相談のモデル開発を進め、より多くのご家庭に支援を届けられるように取り組んでいきます。

「いまきくイヌAI(あい)ちゃん」のサービス概要
本サービスでは、生成AIが傾聴や課題整理を行い、利用者の希望や必要に応じて、心理士・社会福祉士・保健師等の資格を持つ専門職スタッフが対応します※。AIのみのサービスと異なり、利用者のニーズや状況に合わせ、様々な専門的知見を持ったスタッフが連携して対応し、具体的な支援機関への連携・調整等も行える点が特徴です。
※専門職スタッフによる対応はフローレンスが実施する別サービス「おやこよりそいチャット」にて実施

対象者

国内にお住まいの子育て家庭の方

対応時間

傾聴型生成AI：24時間対応
専門職スタッフ（心理士・社会福祉士・保健師等）：9時～18時（土日祝日、年末年始を除く）

対象期間