医療現場の効率化を実現する AI カルテ作成支援サービス「ボイスチャート」販売開始
AIニュースの要約
- 株式会社レイヤードが、AIを活用した医療カルテ作成支援サービス「ボイスチャート」の販売を開始。
- 「ボイスチャート」は、診察時の医師と患者の会話を録音し、AIがSOAP形式で自動的にカルテを生成。
- 医療DXを推進するレイヤードは、約4,000の医療機関で提供した製品群を持ち、特にWEB問診Symviewを約2,000施設で導入。
- ボイスチャートは簡単操作と高い汎用性を持ち、内科や外科、精神科など多様な診療科で利用可能。
- 迅速なカルテ作成により、医療従事者の業務効率化と患者との対話時間が増加することが期待されている。
AIニュースの背景(推測)
医療現場は、患者の増加や処理すべき情報量の多さから、業務の効率化が急務になっています。特に、医師は診察を行いながらカルテを作成する必要があり、これが負担となっています。レイヤードは、これに対処するためにこれまでWEB問診を導入してきた実績があり、患者の来院前の問診プロセスをデジタル化したことで、診察室での負担を軽減しています。しかし、従来の方法ではまだカルテ作成に時間がかかり、その場の対話に集中できないという課題が残っていました。このような背景から、AIを駆使した「ボイスチャート」が具体的な解決策として提供されたと考えられます。
AIニュースの内容(詳細)
今回発表された「ボイスチャート」は、医療従事者の業務を一層効率化することを目的としており、診察時の会話を録音することで、自動的にカルテを生成する仕組みを提供しています。具体的には、医師が患者との会話を録音してボタンを押すだけで、AIがその内容を文字起こしし、標準的なSOAP形式でカルテを生成します。これにより、医師は記録作業にかかる時間を大幅に削減し、患者との対話にじっくりと向き合うことが可能になります。
ボイスチャートはウェブブラウザで動作するため、特別なハードウェアやソフトウェアの導入が不要で、医療従事者にとって使いやすい仕様になっています。また、内科、外科、精神科など、多岐に渡る診療科で利用できる汎用性も特色の一つです。これにより、さまざまな医療機関においても迅速に導入が可能となり、従事者の業務の質向上と患者ケアの充実を同時に実現します。
導入のメリットとしましては、医療クラークの雇用コストの削減や、患者とのコミュニケーションに費やす時間の増加が挙げられます。このようにして、ボイスチャートの導入により、医療現場における業務効率化が図られ、医療従事者は医療サービスの質を向上させる余裕を持つことができます。
ビジネスで活用する方法・可能性
「ボイスチャート」の導入は、単なる業務効率化だけではなく、医療の質の向上にもつながります。以下は、その活用方法や可能性を考察したポイントです:
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業務プロセスの効率化: ボイスチャートを利用することで、医師は診察中に煩雑なカルテ作成から解放されるため、診療の質向上に直接寄与します。業務の流れがスムーズになることで、診察の回転率も上がり、より多くの患者に対応できるようになります。
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患者満足度の向上: 患者との対話に専念することで、医師は個々の患者に対してより丁寧に対応できるようになります。この結果、患者の満足度が向上し、施設への信頼感が増加することが期待されます。
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データの活用と分析: AIが生成したカルテのデータをもとに、診療の傾向や効率を分析することも可能です。これにより、医療機関は持続的な改善を行いやすく、さらなる業務改革のヒントを得ることができるでしょう。
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医療スタッフの専門性向上: カルテ作成にかかる時間を減らすことで、スタッフはスキル向上や研修の時間も確保しやすくなります。このようにして、医療機関全体の業務の底上げが期待できます。
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他システムとの連携: ボイスチャートは、レイヤードが提供するWEB問診Symviewなどの他の医療デジタルトランスフォーメーション(DX)製品と連携可能です。これにより、医療機関の一元管理や、多面的な患者データの活用が容易になります。
今後、ボイスチャートの普及が進むことで、医療現場における効率化の流れが加速することが予想されます。AI技術の進化に伴い、今後の医療もより人間らしさを取り戻し、患者との距離が縮まることが期待されています。これにより、医療従事者と患者の関係の質も向上し、より良い医療が提供される未来を切り開くことができるでしょう。
医療現場の効率化を実現する AI カルテ作成支援サービス「ボイスチャート」販売開始医療DXを推進する株式会社レイヤードが生成AIを活用したサービスで医療現場の課題解決へ株式会社レイヤード2024年10月1日 10時00分0株式会社レイヤード(本社:福岡市博多区、代表取締役社長:毛塚牧人、以下レイヤード)は、株式会社pipon(本社:東京都中央区、代表取締役社長:北爪聖也、以下pipon)が開発・提供するAIカルテ作成支援サービス「ボイスチャート」(アルファ版)の販売取扱いを開始しましたことをお知らせいたします。
AI カルテ作成支援サービス「ボイスチャート」販売開始の背景
レイヤードは、医療DXを推進するため、患者の受診動線に対応する予約・問診・電話等の製品を複数展開し、約4,000施設の医療機関に利用いただいています。特にWEB問診Symview(シムビュー)は、約2,000施設※に導入され、医療現場でWEB問診として月間120万件以上※利用されています。(※どちらも2024年8月末現在)レイヤードのWEB問診Symviewは、患者が来院前に自分のスマートフォンで詳細な問診を入力することで、来院後に予備問診(看護師等の医療者が追加で問診を行う行為)や、診察室での医師の問診業務を効率化できるDX製品として広く活用いただいています。
Symviewは各メーカの電子カルテと連携し、WEB問診で収集した情報を電子カルテに反映させることが可能で、カルテ入力作業も省力化できます。しかし、診察室で医師と患者の対話による問診は重要性が高く、カルテ入力作業は一定発生します。
そこで、piponが開発・提供するAIカルテ作成支援サービス「ボイスチャート」を併せて活用いただくことで、電子カルテ入力のさらなる省力化を支援できると考え、レイヤードでの販売を開始しました。
Symview
出典 PR TIMES