ABEJA、NCGMが公募した 戦略的イノベーション創造プログラム(第3期)「統合型ヘルスケアシステムの構築における生成AIの活用」に共同研究開発機関として参画

AIニュースの要約

  • 株式会社ABEJAが国立国際医療研究センター(NCGM)による戦略的イノベーション創造プログラムに参画。
  • 共同研究開発のテーマは「日本語版医療LLMの開発および臨床現場における社会実装検証」。
  • さくらインターネットが主導し、ABEJAはシステムアプリケーション基盤の提供を担う。
  • 研究開発の開始は令和6年度からで、その期間内に成果を目指す。
  • プロジェクトは医療分野における生成AIの応用を目指し、医療LLMの社会実装を進める計画。

AIニュースの背景(推測)

近年、医療分野におけるAI活用の重要性が増しています。特に、患者の診断支援や医療サービスの向上を目的とした生成AI技術は、医療現場でのニーズが高まっています。日本では高齢化が進み、効率的な医療サービスの提供が求められるため、AIを用いた英語以外の言語、特に日本語に対応した医療LLMの開発が急務となっています。国立国際医療研究センター(NCGM)による戦略的イノベーション創造プログラムはその一環として位置づけられ、ABEJAの専門性を活かした研究開発が期待されています。

AIニュースの内容(詳細)

AEBAは、国立国際医療研究センター(NCGM)が推進する「統合型ヘルスケアシステムの構築における生成AIの活用」と題された戦略的イノベーション創造プログラムにおいて、共同研究開発機関としての参加を発表しました。このプロジェクトは、医療データを基に生成AIを活用し、特に日本語に特化した医療LLM(Large Language Model)を開発することを目指しています。

具体的には、さくらインターネットが提供するクラウドサービス基盤を利用して、さまざまなユースケースに対応するシステムアプリケーションを構築します。特に、ABEJAは医療LLMのための追加学習を行い、医療現場での社会実装を検証する役割を果たします。このプロジェクトの研究開発期間は令和6年度から始まり、そしてその年度内に目標を達成することが求められています。

このような取り組みは、日本の医療業界全体に革新をもたらす可能性があり、医療現場での業務効率化や診断精度の向上が期待されています。また、ABEJAのデジタルプラットフォーム事業の強みを生かした実証実験やプロジェクト運営が、生成AIの導入を加速することが見込まれています。

ビジネスで活用する方法・可能性

このプレスリリースが示すように、医療分野における生成AIの活用はビジネスにおいて多くの可能性を秘めています。特に、現在の医療業界における課題解決に貢献できる点が大きく、以下のような形でビジネスが展開できると考えられます。

  1. 新たなサービスの提供: 医療機関に対して、AIを活用した診断支援ツールや健康管理プラットフォームを提供することが可能です。生成AIが患者情報を解析し、診断の一次情報を提供することで、医療従事者の負担を軽減し、診断精度を向上させるサービスが考えられます。

  2. 業務効率化の促進: 医療現場では、生成AIを用いて文書管理や情報整理を自動化することができ、スタッフの業務効率を劇的に向上させることが可能です。例えば、患者の問診票やがん登録関連のデータ入力作業をAIが行い、人間はより重要な業務に専念できる環境を構築することができるでしょう。

  3. 運用コストの削減: AIを導入することで、診断過程の効率化が図られ、その結果として医療現場の運用コストを削減できる効果も期待されます。特に、時間がかかる一時診断のプロセスを自動化することで、医療機関の収益を増加させるチャンスがあります。

  4. マーケットの拡大: 日本国内だけでなく、アジア圏を含む国際的な市場へもサービスを拡充することが重要です。日本語に特化した医療LLMが完成すれば、他国の言語バージョンの開発へも応用することができ、国際的なシェアを獲得する可能性があります。

  5. 医療データの活用: 医療LLMを用いて豊富なデータの解析や、予測分析により、患者の未来の病リスクを見極めるなど、ビッグデータを活用したアプローチも期待されます。これにより、予防医療の分野での新たなビジネスチャンスが生まれるでしょう。

このように、ABEJAを含む各社が行う医療分野におけるAIの導入は、単なる技術革新を超え、医療の未来を形作る重要な要素となるでしょう。したがって、ビジネスチャンスだけでなく、社会的なインパクトも考慮した何か新しい価値を創造する取り組みが重要です。

ABEJA、NCGMが公募した 戦略的イノベーション創造プログラム(第3期)「統合型ヘルスケアシステムの構築における生成AIの活用」に共同研究開発機関として参画ABEJA2024年10月2日 15時20分0
人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(以下「NCGM」)が公募した戦略的イノベーション創造プログラム(第3期)「統合型ヘルスケアシステムの構築における生成AIの活用」※1において採択された研究開発課題「日本語版医療LLM※2の開発ならびに臨床現場における社会実装検証」に共同研究開発機関として参画し、LLMシステムの開発を担うことをお知らせいたします。

本プロジェクトにおいては、さくらインターネット株式会社(以下「さくらインターネット」)の組織内研究所であるさくらインターネット研究所が代表研究開発機関となり、ABEJAは関係各所と協力し、さくらインターネットが提供する計算基盤である生成AI向けクラウドサービスを用いて研究開発を進めます。具体的にABEJAは、各ユースケースに合わせたシステムアプリケーションの共通基盤を提供し、日本語版医療LLMの追加学習の開発を行います。

ABEJAは、今後、参画各社と連携し、医療LLMの社会実装に貢献してまいります。

概要
研究開発テーマ:医療LLM基盤の研究開発・実装研究開発課題名:日本語版医療LLMの開発ならびに臨床現場における社会実装検証
研究開発期間:令和6年度研究開始~令和6年度末   

※1 戦略的イノベーション創造プログラム(第3期):内閣府によって科学技術イノベーション実現のために創設された国家プロジェクト。3期目として「統合型ヘルスケアシステ

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出典 PR TIMES