データグリッド、総務省「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」を開始

AIニュースの要約

  • データグリッドが総務省の「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」に採択。
  • 国立情報学研究所と名古屋大学と共同でディープフェイク対策ソリューションの開発を開始。
  • 偽・誤情報が増加する中、特に災害時の正確な情報把握が急務とされている。
  • データグリッドの生成AI技術を活かし、偽情報対策の新たな技術を開発予定。
  • ファクトチェック機関や報道機関との連携による実証実験も進行中。

AIニュースの背景(推測)

近年、SNSやインターネット上で流布される偽・誤情報が深刻な社会問題となっている。特に、自然災害や重要なニュースが発生した際に、その内容が真であるかどうかを判断するのが難しくなっている。生成AIが急速に進化し、誰でも簡単にディープフェイクを生成できるようになったため、この問題は益々深刻化している。このような背景を受けて、偽情報に対抗するための技術開発が急務とされ、多くの研究機関が協力して取り組んでいると考えられる。

AIニュースの内容(詳細)

データグリッドは、総務省の実証事業に採択され、国立情報学研究所および名古屋大学と共同でディープフェイク対策の技術開発に取り組む。本事業は、近年の生成AI技術の急速な普及に伴い、偽の画像や動画が容易に作成される状況を受けてスタートした。特に今年1月に発生した能登半島地震に関連したSNSでの偽情報の急増が、この問題を象徴している。

データグリッドは、生成AIに特化した研究開発を行っており、2017年の創業以来、高品質な日本人顔画像の生成やデジタルヒューマンの全身画像生成に成功している。この成果は海外のメディアにも注目されており、生成技術のリーダーとしての地位を築いている。

新たなプロジェクトでは、国立情報学研究所の専門家と名古屋大学の研究者が参加し、生成と検知の両面からディープフェイクへの対策を進める。実証実験を通じて、実行主体が効果的に使えるようなサービスを開発することを目指している。また、ファクトチェック機関や報道機関とのパートナーシップも強化し、実用性のある技術を生み出す予定である。

ビジネスで活用する方法・可能性

データグリッドが進めるディープフェイク対策の技術は、ビジネスにおいても複数の活用方法や可能性を提供する。まず、企業は偽情報の流布を防ぐための情報管理が重要となり、偽情報を検出するツールを導入することで、ブランドの信頼性を高めることができる。特に、最新の技術を活用した情報の正確性を保証することは、顧客との信頼関係を維持する上で非常に重要である。

さらに、報道機関やメディア企業は、偽情報の検出ツールを活用することで、ニュースの正確性を担保し、視聴者からの信頼を得ることができる。正確な情報提供は、競争が激化するメディアビジネスにおいて、重要な差別化要因となる。

また、教育機関や公的機関は、ディープフェイクや偽情報のリスクを理解し、社会に対する教育プログラムを展開する上で、こうした技術を活用することができる。すでにSNSやインターネットが生活の一部となっている現代において、情報リテラシーを高めることは国民全体の利益につながる。

さらに、技術開発に参加することで、企業は新しいビジネスモデルを構築するチャンスも得られる。例えば、偽情報対策のためのカスタマイズされたソリューションを企業に提供することで、新たな収益源を確立することができる。

以上のように、データグリッドの技術開発は、企業にとっても社会にとっても価値を生み出すものであり、今後の展開が期待される。

データグリッド、総務省「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」を開始国立情報学研究所及び名古屋大学と共同でディープフェイク対策ソリューションの開発・実証を実施株式会社データグリッド2024年10月4日 09時20分0生成AIを活用して産業DXに挑む株式会社データグリッド(本社:京都市左京区、代表取締役CEO:岡田 侑貴、以下「データグリッド」)は、生成AIに起因する偽・誤情報を始めとした、インターネット上の偽・誤情報へ対抗するための技術開発・実証を目的とした総務省の実証事業である「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」に本年7月2日に採択され、国立情報学研究所(東京都千代田区、所長:黒橋 禎夫、以下「NII」)及び名古屋大学(名古屋市千種区、総長:杉山 直)と共同でディープフェイク対策ソリューションの開発・実証を開始したことをお知らせいたします。

■ ディープフェイク等の偽・誤情報による社会問題
近年、対話型生成AI「ChatGPT」や画像生成AI「Stable Diffusion」など高精度な生成 AI の登場でそれらを活用したディープフェイク技術により、偽画像・動画等のコンテンツを誰でも容易に作成できるようになり、偽のニュース動画や偽の災害画像、詐欺サイト等、人の目では真偽の判断が容易ではない情報がSNS等で急増しています。特に今年1月の能登半島地震でのSNS上の偽情報に代表されるように、災害などの緊急時には、正確かつ迅速な情報の把握が求められますが、大量の情報の中から偽情報を見抜くのは容易ではありません。こうした状況から偽・誤情報に包括的に対処できる技術の確立が求められています。
 
■ データグリッドがディープフェイク対策に取り組む理由
データグリッドは、2017 年の創業以来、生成 AI に特化して研究開発に取り組んで

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出典 PR TIMES