戸田建設がAIを活用した自動議事録作成ツール「Make-Minutes」を開発。会議の大幅なコスト削減と効率化を目指す

AIニュースの要約

  • 戸田建設がAIを利用した自動議事録作成ツール「Make-Minutes」を開発。
  • ツールは音声ファイルをアップロードし、自動で文字起こしを行う。
  • 議事録は議題ごとに要約され、決定事項や次のアクションが自動で記載される。
  • 生成AIとしてGPT-4を使用し、音声認識にはAmazon TranscribeやWhisperを採用。
  • 今後、建築パースの生成など、他の領域における生成AIの活用も検討。

AIニュースの背景(推測)

戸田建設がAIを活用し、議事録作成の効率化を図る背景には、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進展していることがあると推測される。特にコロナ禍以降、リモート会議やオンラインミーティングが普及し、その結果として議事録作成の必要性が増加した。多くのビジネスシーンで時間の可視化と効率化が求められる中、議事録作成の負担が増えていることが背景としてあり、自動化ツールの必要性が生じたと考えられる。また、AI技術の進歩によって、生成AIや音声認識技術は高精度での運用が可能となっており、このような技術を用いたソリューションが企業にとって魅力的な選択肢となっていると言える。

AIニュースの内容(詳細)

戸田建設が開発した「Make-Minutes」は、会議後の議事録作成を大幅に効率化するツールである。このツールは、音声ファイルをアップロードすることにより、その内容を音声認識AIで自動的に文字起こしし、生成AIモデルで要約を行う。最終的に、生成された議事録は議題ごとに整理され、決定事項や次のアクションも自動的に記載され、指定のフォーマットに合わせて出力される。

使用者は、アップロードした音声ファイル、会議名、日時、場所、参加者などの基本情報を入力するだけで、数クリックで議事録を作成できる。このプロセスは、特に時間のないビジネス環境において、迅速かつ簡単に議事録を生み出すことが可能であり、議事録作成にかかる心理的負担や時間的コストを大幅に削減する。

「Make-Minutes」の機能は、音声認識の選択肢としてAmazon TranscribeとWhisperを提供しており、選択することで認識精度や処理速度が異なる。また、会議の内容に合わせた複数のプロンプトを準備し、カスタマイズも可能とすることで、使い勝手を向上させている。これにより、建設業界特有の専門用語を含む議事録も正確に作成できるよう配慮されている。

今後は、BIM(Building Information Modeling)データを利用した建築パースの生成など、他分野における生成AIの導入も視野に入れている。このような試みは、設計の現場においてさらに効率化とクリエイティブな表現を可能にする。

ビジネスで活用する方法・可能性

「Make-Minutes」のような自動議事録作成ツールの導入は、ビジネスにおいて多大な利点をもたらす可能性がある。以下に、その具体的な活用方法と可能性を示す。

第一に、時間の節約が挙げられる。会議の後に議事録を手作業で作成することは時間と労力を浪費する。自動化ツールを利用することで、ビジネスパーソンは議事録作成から解放され、より重要な業務や戦略的思考に時間を割くことができる。

第二に、負担の軽減がある。特に議事録作成を担当するメンバーの心理的・業務的負担を軽減することが期待できる。多忙な業界では、熟練の議事録作成者が不足している場合が多く、負担が一人に集中しがちである。このツールにより、均等に業務を分担できるようになる。

第三に、情報の正確性を保ちながら一貫したスタイルで議事録を作成することができる。生成AIは設定されたプロンプトに基づいて議事録を作成するため、議事録の内容が均一化され、業務の品質が向上する。特に、複数の会議での情報を集約したり、プロジェクトの進行状況を把握する際にも便利である。

第四に、トレンドの変化に柔軟に対応できることが挙げられる。このようなAIツールは、さまざまな業務やプロジェクトに適応しやすく、ちょっとしたカスタマイズを加えることで、幅広い業界で使用することが可能となる。さらに、ユーザーが自身のニーズに応じて提案されたボキャブラリー辞書を利用することで、議事録の精度をさらに向上させることができ、業務の特性に応じたカスタマイズも容易である。

最後に、企業のデジタル化を推進する一環として、導入することの重要性がある。新たな技術を取り入れることで、業務の効率化だけでなく、AIによる分析やデータ駆動型の意思決定を促進することができ、企業全体の成長や競争力を高める手段となる。

このように、「Make-Minutes」は議事録作成の効率化を実現し、ビジネスにおける多くの利点を提供すると共に、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速する重要なツールとして位置づけられることが期待される。企業は、このようなAIツールを導入することで、生産性や業務効率を一層向上させられるという見込みが高い。

戸田建設がAIを活用した自動議事録作成ツール「Make-Minutes」を開発。会議の大幅なコスト削減と効率化を目指すServerless Operations2024年10月18日 09時00分0戸田建設株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:大谷 清介)は株式会社Serverless Operations(本社:東京都、代表取締役社長:堀家 隆宏)の技術支援の元、生成AIを活用した自動議事録作成ツール「Make-Minutes」を開発しました。

ミーティング後の要点やネクストアクションのまとめなど議事録作成にかかる時間を大幅に削減して、参加者は会議のみに集中できます。特に議事録作成者の心理的負担を減らすとともに大きなコスト削減と効率化に貢献しています。

▼導入事例の詳細は以下より参照いただけます。https://serverless.co.jp/works/cm6e_yrqi63/

Make-Minutesの開発に至った経緯
戸田建設のDX推進室では内製の開発チームで社内の課題を開発する様々なプロダクトを開発しています。元々AIについては興味を持っていたチームメンバーである平林さんが、2023年の4月頃から個人的なPoC(Proof of Concept=概念実証)として開発を始めて、6月にプロトタイプとして完成しました。このプロトタイプを部署や社内で公開したところ、面白い試みだと評価していただけました。

この頃は本人の勉強のつもりだったので、開発も自分で調べたり、ChatGPTに聞いたりしながら、基本的には単独で開発していました。プロトタイプを公開してからも、少しずつ改良を進めていたのですが、2023年12月に他部署から機能追加の要望があり、そこからその部署と共同プロジェクトとして、本格的に業務として開発がスタートしました。

まずは、要望があった文字起こしの

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出典 PR TIMES