LIFULL、生成AIの社内活用を推進し、年間で約42,000時間の業務時間を創出

AIニュースの要約

  • 株式会社LIFULLは、2023年8月から生成AIの社内活用を推進し、従業員の82%が利用している。
  • 2023年10月から2024年9月の間に、生成AI導入により年間41,820時間の業務効率化を実現。
  • 調査結果によると、従業員66.4%が業務の質向上を実感している。
  • 生成AIは、特に文章作成やデータ分析に多く活用されており、技術職だけでなく営業やバックオフィスでも導入が進む。
  • 今後はさらに導入を進め、活用リーダーシップを取っていく方針で、業界全体のDX化に貢献することを目指している。

AIニュースの背景(推測)

LIFULLが生成AIの導入を進めている背景には、国内外で加速するデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れがあると考えられる。特に、生成AIの進化とビジネスプロセスの効率化を同時に達成しようという焦りが企業に広がっている。LIFULLは、DX認定事業者として社会課題解決を掲げており、このようなテクノロジーの活用により競争力を高め、業務を牽引する立場を確立しようとしていることが推測される。また、従業員の生産性向上や帰属意識の向上を狙い、全社的な取り組みを進めることで、長期的な成長を見据えた戦略を取っていると考えられる。

AIニュースの内容(詳細)

LIFULLは、2023年8月から生成AIの社内活用を積極的に進めており、その成果が早速現れている。2023年10月から2024年9月の間で、LIFULL単体従業員の82%が生成AIを業務に活用し、431名が業務の質の向上を感じていると報告している。総勤務時間の中で41,820時間が生成AIにより効率化されたことは、非常に顕著な成果といえる。

調査では、生成AIの活用は特に「文章・資料の作成」「データ分析」「アイデア出し」が中心であり、エンジニアやデザイナー職での活用がほぼ100%に達している。また、新たな業務時間の創出によって、業務の真のコアに集中できる割合も向上し、目的達成に寄与している。特に生成AIを利用した顧客対応のフロー最適化やデータ分析の事例があり、これにより業務効率化が具体的に実現している。加えて、従業員一人一人が生成AIの使用を楽しいものとして受け入れられる環境が整備されている。

LIFULLの取組みは、単に社内の効率化だけに留まらず、業界全体のDX推進による新しいサービスの提供も視野に入れており、特に不動産業界への展開が期待されている。

ビジネスで活用する方法・可能性

LIFULLの生成AI活用の成功は、他企業にとっても多くの示唆を与えるものである。ビジネスにおいて生成AIを活用する方法として、以下のようなアプローチが考えられる。

  1. 業務フローの見直し: 生成AIを組み込むことで特定の業務フローを最適化し、業務時間を削減する。例えば、顧客対応やデータ分析業務において、従来の手作業をAIによる自動化に切り替えることができる。

  2. 教育と研修の強化: 従業員が生成AIを活用できるスキルを身につけるための教育プログラムを設計し、定期的に研修を実施する。これにより、全社的なAI素養が向上し、業務利用の幅が広がる。

  3. 業務の細分化: 業務を小さいタスクに分割し、それぞれを生成AIで効率化することで、実行可能な業務改善を図る。特に、個々の業務におけるAIの適用可能性を探ることが重要。

  4. パートナーシップ構築: 他企業との協業による新サービスの策定や、データの活用においても価値を最大化するためのパートナーシップを締結する。例えば、情報収集や分析において外部のリソースを利用することが挙げられる。

  5. 継続的なフィードバックと改善: 生成AI活用の結果を定期的にモニタリングし、従業員や顧客からのフィードバックを元に改善策を講じる。これにより、AIの効果を最大化し、不足点の補完を図ることができる。

  6. 新しいビジネスモデルの模索: 生成AIを活用して新しいビジネスモデルを構築することも考慮すべきである。顧客とのインタラクションの質を向上させることで、顧客満足度を高め、新たな市場を開拓する機会が生まれる。

このように、生成AIをビジネスに取り入れることで、業務効率の向上や新たな価値创造が期待できる。LIFULLの取り組みを参考にしながら、自社のビジネスモデルに適したAI活用法を模索することが重要である。

LIFULL、生成AIの社内活用を推進し、年間で約42,000時間の業務時間を創出8割以上の従業員が生成AIを活用/顧客対応の効率化や膨大な量のデータ分析を実現株式会社LIFULL2024年10月29日 15時00分1事業を通して社会課題解決に取り組む、株式会社LIFULL(ライフル)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊東祐司、東証プライム:2120、以下「LIFULL」)は、経済産業省が定めるDX認定事業者(※1)として自社内における生成AIの活用を2023年8月から推進しています。
この度、2023年10月~2024年3月の半年間の集計(※2)から更に活用が進行し、2023年10月~2024年9月の1年間において、LIFULL単体従業員の82%が生成AIを活用し、合計41,820時間の業務効率化を実現しました。

※1:LIFULL、経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定
2024年3月1日(金)、経済産業大臣の認定の更新がなされました
※2:LIFULL、生成AIの社内活用により半年間で20,000時間以上の業務時間を創出

LIFULL社内における生成AIの活用調査結果について
<調査概要>
・対象:LIFULL単体従業員(正社員・契約社員)有効回答数 649名
・期間:2024年9月2日~9月9日
・形式:アンケート

<調査結果サマリー>
・82%に該当する532名が「生成AIを活用して業務効率化できている」と回答。(前回調査比10.2%増)
・LIFULL単体従業員(正社員・契約社員)649名の総勤務時間の3.2%に該当する41,820時間を、生成AIを社内で活用することにより新たな業務時間の創出ができた。
・創出できている時間は月間4時間未満が全体の43.3%と最も多いが、月間8時間以上創出出来ている従業員も全体の18.5%(前回調査比4

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出典 PR TIMES