エッジAI技術を提供するTokyo Artisan Intelligenceが新生企業投資株式会社より追加調達を実施。シリーズB+の資金調達総額4.1億円。
AIニュースの要約
- Tokyo Artisan Intelligence株式会社は、新生企業投資株式会社からシリーズB+ラウンドで4.1億円の資金調達を実施。
- この資金調達により、エッジAIプラットフォーム「TAI SEASIDE-R6」の量産を開始する。
- 同社は、AIと半導体の高度な設計技術を融合させ、革新的なモノづくりに取り組んでいる。
- エッジAI技術は、クラウドではなく端末でAIアルゴリズムを実行することで、リアルタイムかつ低消費電力を実現。
- 人手不足や業務改革といった社会的課題に対処するためのソリューションも目指している。
AIニュースの背景(推測)
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で、AI技術の導入が重要視されています。特にエッジAIは、クラウドに依存せず、リアルタイムのデータ処理を可能にすることで、製造業、医療、インフラなどの現場において効率化が期待されています。対照的に、労働力不足が深刻化する日本においては、業務の自動化や効率化は企業の生き残りに不可欠な要素となっています。これに伴い、AI技術を社会に実装するための企業の重要性が増し、投資機会が拡大していると考えられます。Tokyo Artisan Intelligenceは、こうしたニーズに応じてエッジAI技術を開発しているため、資金調達に成功したと推測されます。
AIニュースの内容(詳細)
Tokyo Artisan Intelligence株式会社は、2020年に設立され、AI技術の社会実装を進めることを目的としたスタートアップです。今回のプレスリリースでは、新生企業投資株式会社からの資金調達を受け、累計調達額が4.1億円に達したことが発表されました。この資金は、同社がこれまでに開発してきたエッジAIコンピューティングプラットフォーム「TAI SEASIDE-R6」の量産を開始するために使われます。
エッジAI技術は、物理的なデバイス側でAIアルゴリズムを実行し、遅延を減少させることができるため、リアルタイムでのデータ処理や分析を可能にします。さらに、同社のエッジAI技術は、低消費電力で動作することから、産業機器や医療機器、ヘルスケア、インフラなど、多岐にわたる分野での利用が進むと期待されています。
新生企業投資株式会社のディレクターである長谷川拳太郎氏は、Tokyo Artisan Intelligenceの現場での実績を高く評価し、企業のニーズに応じた柔軟なソリューション提供が期待できると述べています。また、代表取締役の中原啓貴氏は、社会の人手不足や業務改革に対する解決策としてのエッジAIの重要性を強調しています。
今回の資金調達によって、同社はAI技術の進化を加速させつつ、開発したエッジAIデバイスのハードウェア性能を向上させる計画もあります。最終的には、顧客のニーズに応じた多様なソリューションを提供し、より良い社会の実現を目指しています。
ビジネスで活用する方法・可能性
Tokyo Artisan IntelligenceのエッジAI技術は、さまざまな業界で活用可能です。以下のような具体的な利用方法やビジネスへの活用可能性が考えられます。
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製造業の効率化:
エッジAIを導入することにより、生産ラインでのリアルタイムデータ分析が可能になり、製品検査の自動化や不良品の早期発見が実現します。これにより、運営コストの削減や生産性の向上が期待できます。 -
医療機器への応用:
医療現場では、エッジAIを活用して患者のデータをリアルタイムで分析し、診断支援や異常検知が可能になります。特に、リモートでの患者モニタリングシステムなどにおいては、迅速な判断が求められるため、エッジAIの導入は重要な役割を果たすでしょう。 -
インフラ管理と監視:
交通や建設現場において、エッジAIはセンサーからのデータをリアルタイムで処理し、状況のモニタリングや予測分析を行うことが可能です。これにより、事故の予防や維持管理の効率化に貢献します。 -
ヘルスケア分野:
ヘルスケアにおいては、エッジAIがセンサー付きのウェアラブルデバイスと組み合わせられ、個々の健康状態をリアルタイムで解析できます。これにより、パーソナライズされた健康管理が実現し、医療の質の向上が期待できます。 -
労働力不足の解決:
日本の少子高齢化社会において、エッジAI技術を導入することで労力を軽減し、業務の自動化が進むことで、人手不足に対する解決策となります。例えば、工場や農業などの現場においてAIを導入し作業を効率化することが可能です。
Tokyo Artisan IntelligenceのエッジAIテクノロジーは、これらの用途での活用が期待されており、将来的にはさらなる市場展開が見込まれています。これにより、多くの企業が直面している課題解決に寄与し、ビジネスの発展に寄与できるでしょう。
エッジAI技術を提供するTokyo Artisan Intelligenceが新生企業投資株式会社より追加調達を実施。シリーズB+の資金調達総額4.1億円。AIと半導体の高度な設計技術を融合させたエッジAIプラットフォームを展開し、革新的なモノづくりの実用化へTokyo Artisan Intelligence株式会社2024年11月5日 08時00分3
Tokyo Artisan Intelligence(トウキョウアーチザンインテリジェンス)株式会社(本社所在地:神奈川県横浜市 代表取締役:中原啓貴 )は、新生企業投資株式会社からの資金調達を実施いたしました。本調達により、累計調達額は4.1億円となりました。PoC(Proof of Concept::概念実証)での成功実績と独自開発のエッジAIコンピューティングプラットフォーム「TAI SEASIDE-R6」を基盤に、お客様のビジネス課題を解決するAIソリューションを展開します。Tokyo Artisan Intelligence( https://tokyo-ai.tech/ )とは
Tokyo Artisan Intelligence株式会社 (TAI)は、2020年3月に活動をスタートしました。有能な人材を育成しつつ、新しいコンピュテーション技術の創出とともにAI技術の社会実装を進め、人類の発展に貢献することを目指している東北大学発のベンチャー企業です。
当社が提供する「エッジ AI」とは、ディープラーニングなどを用いた AI アルゴリズムをクラウドではなく端末側(=エッジ)で実行する技術です。当社は東北大学中原研究室で研究開発した「ニューラルネットワーク圧縮技術」 と 「ハードウェア実装技術」 により、リアルタイムかつ低消費電力の「エッジAI向けコンピュータ」 としてデータセット構築
出典 PR TIMES